お知らせ

2020.3.11

父母の言葉

スノーボード合宿

その弁当は去年のに比べ明らかに豪華になっていた。

息子が立志して間もなく11年、その翌年からスノーボードの経験者として同行を初めて今回が8回目になる。

毎回随行の先生方から「OBの父兄でスノーボードの経験者の、、、」と丁寧に紹介戴くのだが、今回は違う。

昨年一念発起して齢54にしてJSBA(日本スノーボード協会)のバッジテスト1級を取りC級インストラクターになった。

今更どうしてとボード仲間に聞かれるがフリースクールの合宿で生徒たちに教えるためといえば格好がつく。

紹介時の肩書きも「スノボのインストラクターでOBの父兄でもある、、、」となる。

他人からするとどうでもいい自己満足以外の何物でもない。しかし一大チャレンジであった資格取得は私にとってとても大きな刺激になった。


’玄海スノボ合宿’ありがとうといったところだ。

今合宿最初の食事はスキー場到着直後の朝食(6:00)・嶋田先生お手製の愛情弁当だ。

そのおかずが2品も増え、さらに彩も鮮やかになり、明らかにアップグレートしている(様に私には見えた)。

生徒たちは初めてのウインタースポーツを前に緊張の面持ちで弁当を頬張る。

スノーボードをし指導してくれる人っていったいどんな人だろうという視線がおいしく弁当を戴くそんな私に四方から突き刺さる。

これまでも雪不足の年はあったが、今年ほど厳しかった事はない。

それでも合宿2日前にまさしく生徒たちの為のような奇跡的な雪が降った事でゲレンデコンディションはまずまずだ。

今年はスノボ経験者や昨年の合宿参加者がいたので、バディとして未経験者に組んでもらえ、非常にやりやすかった。

平日会社を休んでの参加ということもあり携帯には仕事関連の急ぎの着信が入る。

そんな時でもいつの間にか引率の先生と経験者で生まれて初めてのリフトに乗り生徒たちはゲレンデを上っていった。

毎年思うことではあるが玄海の生徒の身体能力は半端ない。

学校でのエクササイズの賜物なのか、思い切りの良さなのか目に見えてぐんぐん上達する。見ていて気持ちがいい。

中にはもう教えることはない、怪我しないようにどんどん滑ってうまくなりなさいと言える子もいた。

積極的に聞いてくる子、教えてもらいたいのだけれど遠慮して聞けない子がいるが、思い出せば私は後者だったような気がする。

アイコンタクトを求めてくる積極的な子は良いのだが、そうでなければ同世代の子が滑る中判断が難しい。

来年からは一般のボードスクールの様にビブやゼッケンをつけないにしても玄海の生徒だと判別できる目印が欲しい。

リボンでもなんでもいい。そうすれば限られた時間の中、ゲレンデ巡回中に次々に効率よく指導ができる。

常に楽しくあっという間の9時間で、帰りの運転も苦にはならなかった。

後日玄海からの生徒たちの合宿感想文が届いた。

非常に面白く読ませてもらった。読んだ人の中でおそらく私が一番楽しませて戴いたに違いない。

中には食の感想を軸に表現した斬新なものもあった。

みんなの感想文を読んで感銘を受け、参加者の一人として私も書いてみたが年を取ればうまくなるものでもないということに改めて気が付いた。

来年以降雪の有無や新型コロナが心配だけど、合宿が開催され私が滑れる限り参加し続けたい。

公認インストラクター(OBの父兄)として。

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