人は生まれて十年したら、「幼」と言い、学問を始める。二十年したら、


　「弱」といい、冠をつける。三十年したら、「壮」といい、妻を迎える。


　四十年したら「強」といい、仕官する。五十年したら「カイ」とい、重要な


　官職につく。六十年したら「キ」といい、人を指揮する。七十年すると「老」といい、


　家事をその子に伝える。「礼記」　　弱冠は、ここからきた言葉で、二十歳の男子の


　ことです。大人になるということは、目に見えない冠をつけ、胸を張っている姿が


　ふさわしいのでしょう。