お知らせ

2022.2.10

嶋田聡の今週の一言

宜しく

指揮者の小澤征爾氏が、高校の吹奏楽の練習に参加したとき、「態度が良くない」と言ったそうです。


 態度の態は上が能(実行出来るか)と下の心(何を考えているか)に分かれます。能と心が離れて


 いればいるほど態度が悪いことになります。例えば、家に帰ったら勉強しようと思っていて、


 部屋に入ると音楽を聴いてしまったり、100メートル20秒で走る人がいきなり100mを


 10秒目指してしまうことなどです。もちろん100mを15秒で走れる人が20秒で


 走るのも同じように態度が良くないのです。わざとゆっくり走る人は悪態をついていると言えます。


 能力を延ばす時には 耐えられない程の辛さではなく、頑張れない程の苦しさではないレベルを


 考えてやってみることです。すこし大きくなるには、何度も何度も考えて調整して「宜しく」やる


 ことです。頑張りどころや踏ん張りどころでは「宜しい態度」で挑戦してほしいのです、夜はよく


 眠れて、ご飯が美味しく食べられる状態で、ちょっと辛いくらいを楽しめるようになれたらいいですね。


 全員が同じレベルの同じ目標を目指すわけではありません。それぞれが自分の能力に応じて少し伸びよう


 とすれば、落ちこぼれは出ないのでしょう。ちょっと辛いのが楽しくなるのは、親孝行や人のために何か


 するときの気持ちに少し似ているのかもしれません。


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