お知らせ

2020.1.13

嶋田聡の今週の一言

発達障害その1

発達障害とは、生まれながらに脳機能に偏りが見られる疾患の総称です。

疾患ごとに様々な特性を示します。

当事者は通常の社会生活を送っており疾患というより特性という方が適当な場合が多いようです。

発達障害は多くの疾患の総称であり、発達障害という疾患は存在しません。個別の疾患に特徴があります。

代表的なものとして、不注意と多動が特徴のADHD(注意欠如多動性障害)や、人間関係の障害とこだわりの強さが見られるASD(アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム障害)があります。

発達障害は生まれつきのものですから、思春期になって発症することはありません。

さらに症状は進行するものではなく、長年にわたって同じ症状、特性が続きます。

発達障害は、大人になって症状が軽減するわけではありませんが、改善したように見えるのは、本人が自分の特性を理解して、うまく対処しているのです。

アスペルガー症候群はASÐに含まれる疾患で、対人関係、コミュニケーションの障害と特定の事物への過度のこだわりが主な症状ですが知的障害や言葉の発達の遅れは見られません。

「空気の読めない、雰囲気の解らない人」、「対人関係が苦手な変わった人」は、すべてアスペルガー症候群とではないかと見なされるようになりましたが、この点は明らかな間違いで、一般の人にも多く見られる症状です。

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