お知らせ

2022.5.27

嶋田聡の今週の一言

期待とおそれ

新しい場所に行くと新しい人間関係となります。新しい人間関係では誰でも年代を

 問わず、期待とおそれを抱きます。そのとき困る人、悩む人とそうでもない人に

 分かれます。困る人は、自分が頑張って努力したのに相手が無反応であったり、

 期待通りに動いてくれない時に困って悩むのです。逆に相手から「遊ぼうよ」

 「練習しようよ」と声をかけられて、一緒に遊んだり練習を一生懸命やらないと、

 皆に嫌われて先は真っ暗と思ってしまいます。自分と他者の関係に二本の筋があります。

 生き筋と取り筋です。取り筋は選択して言葉や行動を実際に行うもので、生き筋は実際には

 しないことです。「話しかける」は取り筋ですが「話しかけなくてよい」は生き筋です。

 お客さんにサービスをして喜んでもらおうと頑張っても、無視されると頭に来ます。この時、

 客にサービスしても喜んでもらわなくて良いと思っていたら頭に来ません。勉強頑張っていれば

 成績が伸びて褒められるはずと思っていても怒られることはあります。良いことが必ず起こるのでは

 なく悪いことがあるかもしれないと思うことです。期待しすぎず、おそれすぎずにやるの

 ですが、絶対にこれしかないとやると、上手くいかないとすぐにやめたり、人を恨んだり

 します。サボれるけどやる、なまけられるけどやる。不登校の生徒たちは、取り筋で

 悩んでいるように見えますが、実は生き筋がないから行けないのです。「学校に頑張っていく

 とほめられるはず」ではなく、「行っても良いことないかもしれない」ぐらいの気持ちで行くことです。

 

 
















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