お知らせ

2022.6.24

嶋田聡の今週の一言

安心感

    日頃、出来ることや得意なことは少ないものです。逆に社会人として何が足りないのか、


 大人として何が足りないのかを考えるとたくさんあります。出来ることを増やせば


 自信がついて、足りていないことが多いと不安になる気がします。考え方、見方のポイントを


 変えてみることです。160kmのスピードボールを投げるピッチャーも、バスケットの


 3ポイントシュートは打てません。プロの野球選手もバスケット選手も大震災の時には


 何をやっていいかわからずに途方に暮れていました。普段から「本当の社会人とは?」と


 考えていなかったのです。英検1級をとっても恋人は出来ません。有名大学を出て一流


 企業に就職しても「立派な大人になった」わけではありません。実は逆なのです。「何が


 大人なのか?」「何が社会人なのか」を考えると、ほんの少ししか分かっておらず、足り


 ないことが多いことが分かるから安心なのです。大学教授はその分野では他の人よりはるかに


 分からないことが多いことを知っている人です。一流の料理人は「何がうまいのかいまだに


 わからん」と言います。立派な大人や社会人になる方法はいくらでもあります。出来る人間に


 見せようとすると無理が来ます。分からないことだらけ、出来ないことだらけでいいのです。


 少しずつ埋めてゆけばいいのです。何が足りないのか考えれば、自分が立派でないのが分かるし、


 謙虚にもなるでしょう。他人も同じだから引け目を感じる必要もないのです、「他人もわからん 


 自分もわからん」です。人間万能ではないので、安心してどこでも生きていけるものを手に


 入れようとするのではなく、立派な大人や社会人がどこにでもいることを体感することです。

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