お知らせ

2023.4.11

父母の言葉

ママヘイローの一年

前に進める、玄海入寮はそんな気持ちで決めました。理事長のお考えと玄海のシステムを知り、

息子なら変われると思ったのです。

玄海に入って三か月くらいは、抜け出して自転車で帰ってくるんじゃないかとずっと思っていました。

でも、そんな勇気がなかったのか、玄海でしっかり頑張りたいと思ったのか、逃亡ではなく帰省で息子と会うたびに、

肌の色は黒くなり、筋肉がついてきました。半年すると、玄海での生活を安心して眺められるようになってきました。

寮生活に慣れ、朝起きて夜寝るというサイクルが整い始め、こづかいという自由を手に入れ、ちょっとした自立を感じて

いるのかな、と思いました。塩水がヒリヒリするからと海水浴を頑なに拒んでいたのに、サーフィンを楽しみ

オープンウォータースイムで完泳することができました。そんな姿を見て、不登校生の母としてちぢこまっていた私自身も

元気になりました。夏休みのソフトボール大会の親子対決や大濠公園でのマラソン参加など、親の私が誰よりも

楽しんだのではないかと思っています。

息子の成長で一番驚いたのは、毎月書いてくれる手紙や写経や作文、交代で書くブログでした。先生方のご指導とご苦労が

あってのこととは承知の上ですが、文字を書くことに強い抵抗感があった息子がこれだけの長文を書いてくるというのが

信じられませんでした。息子は、朝ランを走り通したこと、さらにその集大成のハーフマラソンを走り切ったことが

自信につながっていると感じているそうです。でも、彼が実際に体を動かして経験したということ全部が、

積み重ねたこと全部が、彼の自信につながっているのです。

立志した息子は、今、堂々として見えます。でも、学校にはやはり行きたくないようですし、じゃあ玄海に戻るかい?

と聞いたらまんざらでもなさそうな様子ですが、今のところ遅刻せず早退せずに通っています。

私は、玄海のおかげで心に余裕ができ元気になりました。先生のお話をヒントに考え行動を起こし、また、同じような

経験をした親同士のつながりに癒され励まされ、そしてくんと成長した息子が帰ってきたからでしょう。

立志いたしましたが、今後も先生方、一緒に過ごした玄海生、その親御さんとのつながりを大切にしていきたいと思っています。

一年間ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいします。

ダンシングヘイロー母

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