2025.8.8
父母の言葉
令和5年6月、フリースクール玄海の門を叩きました。入寮の経緯はありますが、
ともかく本人の変わりたいという思いと、我々家族の息子に変わってほしいという思いからの
行動・決断でした。最初こそ弱音を吐いていましたが、一か月、二か月と玄海で先生方や
仲間たちと寝食を共にする内に少しずつ、確実に成長していってくれました。
入寮前は、生活リズムの不安定さ、自身の心、感情のコントロールの難しさに本人も家族も
苦しんでいました。その苦しみに対して、玄海での日々の朝から夕方までのハードスケジュール、
理不尽を体験させると言いながらも愛のあるご指導が彼に刺さったのだと思います。彼のもっとも
苦しんでいた苦手さ、生きづらさにドンピシャの環境でした。
一方で我々両親も、たくさんの事を学ばせていただきました。玄海へ息子を預けることも、
正直に申しますと、金銭的にも本人の心への影響を考えると大変悩みました。しかし、実際に
玄海のお世話になり分かったのは、子ども達と同じように我々親も成長し、変わらないと
いけなかったというところです。我が子にある問題の一面には我々親の接し方や、伝え方が
大なり小なり確実に影響していると思いますし、玄海で日々に成長する、自立していく
我が子に対して、私たちも見守る勇気を持たないといけないと理解することができました。
毎月の玄海から自宅への帰りの車の中で、入寮から数か月で、「昔の自分が恥ずかしい」と
玄海での生活を通じて自信がついたような発言が出てくるのが嬉しかったです。玄海を
立志した後も、玄海での経験が助けてくれたと学校での過ごしやすさに感謝する姿に
感動しました。
玄海という環境で勝手に何かが変わるのではなく、「変わる!」という思いの力を知れました。
一年間、ありがとうございました。