2026.5.10
嶋田聡の今週の一言
NEW!!
礼儀正しさ
礼儀正しさこそは最初の徳であり、おそらくすべての徳の源と言えます。
幼児に「盗んじゃだめ」「嘘ついちゃだめ」という根拠は、習慣やしきたり
を守ろうとしているからです。成長すると「お願いします」「すみません」と
口にして尊敬の念を持っているふりをします。「ありがとうございます」と
感謝しているふりをします。良い行為に先立ってまず良い作法があり、
これが良い行為へと導きます。見せかけにすぎなくても礼儀正しさから
徳はうまれます。私たちが道徳的なるには、善の教育にではなく型の教育に
あります。価値ではなくしきたりを尊重することです。思春期になると
礼儀正しさなど目もくれず、愛と真理ばかりばかり愛するようになります。
礼儀正しすぎて率直さに欠けるより、率直なあまり礼儀正しさがおろそかに
なる方がましといういう意見がありそうですが、礼儀正しさは一つの
美点であり、全く形式的な美点なのですが、次につながるものなのです。